コンベヤチェーンの構造と種類
OCM 標準コンベヤチェーン(FM・FE 形)は、他の形式のチェーンに比べて強度が大きく、耐摩耗性に優れ、また、使用用途に応じて材質の選定やアタッチメントの取付けができるなど、数々の特長をもち、あらゆるコンベヤ装置に最適なチェーンです。

①構造 |
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1.プレート 外プレートと内プレートは、チェーンの引張り部材となり、大きな抗張力と衝撃に対する強靱性と耐疲労性を有する仕上げになっています。 2.ピ ン チェーンにかかる荷重をささえ、チェーンが屈曲するときブシュとともに軸受部となり、強力な抗剪断力と耐摩耗性を有する仕上げになっています。 3.ブシュ チェーンとスプロケットの噛合いによる衝撃を受けピンとともに軸受部となり、強靱性と耐摩耗性を有する仕上げになっています。 4.ローラ チェーンとスプロケットが噛合うときの衝撃を緩和するとともに、チェーンの円滑な伝動が得られるようローラは耐摩耗性を有する仕上げになっています。 ![]() |
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②種類と形状 |
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コンベヤチェーンはローラの形状により4種類に分けられます。 |
1.Rローラ形 ローラの外径がプレートの幅より大きい形式で、主にスラットコンベヤ、パレットコンベヤ、フライトコンベヤに使用されています。 ![]() |
2.Fローラ形 Rローラ形にフランジを付けてガイドレールの案内とした形式で、主にスラットコンベヤ、傾斜バケットコンベヤ、パンコンベヤに使用されています。 ![]() |
3.Sローラ形 ローラの外径がプレートの幅より小さい形式で、主にバケットエレベーター、フローコンベヤに使用されています。 4.Mローラ形 ローラの外径がプレートの幅よりやや小さい形式で、バケットコンベヤ、フローコンベヤ等に使用されています。 ![]() |
③アタッチメントの種類 |
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標準アタッチメントの形式 コンベヤチェーンは、用途に応じて各種のアタッチメントを取付けます。アタッチメントの取付けを容易にするために、取付け部のあるチェーンが必要です。下の5種類が標準形です。 |
1.A形アタッチメント 片側にボルト穴のアタッチメントが付いた形式で、ボルト穴の数でA-1・A-2 と呼びます。 ![]() |
2.K形アタッチメント 両側にボルト穴のベントアタッチメントが付いた形式で、ボルト穴の数で K-1・K-2 と呼びます。 ![]() |
3.G形アタッチメント 片側のプレートにボルト穴がある形式で、ボルト穴の数で G-2・G-4と呼びます。 ![]() |
4.SA 形アタッチメント 片側にボルト穴のストレート アタッチメントが付いた形式で、ボルト穴の数で SA-1・SA-2 と呼びます。 ![]() |
5.SK 形アタッチメント 両側にボルト穴のストレートアタッチメントが付いた形式で、ボルト穴の数で、SK-1・SK-2 と呼びます。 ![]() |